医師会だより


毎月市報に掲載される「横手市医師会だより」をホームページでも公開しています。
見逃してしまった方も、こちらでチェックしてくださいね。

ツインクリニック内科・整形外科 齊藤 公基 医師

『新型コロナウイルス感染症-手洗いと受診方法』

ツインクリニック内科・整形外科 齊藤 公基 医師

急速に拡大している感染症。市民の皆さんの不安を軽減し、感染のまん延をできる限り防止したいところです。そのために、私たち一人ひとりがウイルスをもらわないよう心がけましょう。石鹸・ハンドソープでのこまめな手洗いも、ウイルスを洗い流す効果があります。手洗いの時間の目安として『ハッピーバースデー』の歌を2回続けて歌うくらいの時間をかけ、手首・親指・指の間・爪もよく洗ってください。流行地から帰国あるいは感染者と濃厚接触した方で、発熱・咽頭痛・咳などがある際は、最初に横手保健所(TEL:32-4005)に相談し、受信する医療機関や受信方法について指示を仰いでください。


さわぐちクリニック 沢口 昌亨 医師

『胸焼けを感じること、多くありませんか?』

さわぐちクリニック 沢口 昌亨 医師

胸焼けとは、胸の辺りが焼けるように熱く感じる症状で、『ジリジリ・ムカムカする』とよく表現されます。胸焼けはレモンよりも酸度の強い胃液が食道へ逆流して生じます。これを主症状とする病態を『胃食道逆流症』と言いますが、患者さんの数は成人の10~20%と年々増加傾向です。
胸焼けを感じたら、①腹部を締め付けない
②重い物は持たない
③前かがみにならない
④寝る前に食べない
⑤過食しない
⑥油物・甘いもの(チョコレート、柑橘系)・炭酸飲料・アルコールは控える
⑦禁煙
⑧痩せる
それでも症状が改善しないときは私たちの出番です。


市立横手病院 奥山 厚 医師

『運動とがん予防』

市立横手病院 奥山 厚 医師

かかりたくない病気の一つである『がん』。2人に1人がなってしまうといわれる『がん』の予防には、禁煙・感染予防(肝炎ウイルス、ピロリ菌など)・節酒のほかに、運動や肥満の解消といったものがあります。無理せず定期的に体を動かすことで、大腸がんなどのリスクが低下し、生活習慣病にも効果が見られます。
私は40歳を過ぎてから、ちまたのマラソンブームに乗せられ、市民ランナーの仲間入りをしました。皆さんも自分に適した運動を見つけて『がん』予防、そして『スポーツ立市よこて』を盛り上げましょう(胃腸の健診も受けてね♪)。


岡田小児科医院 岡田 信親 医師

『がん予防に役立つワクチン』

岡田小児科医院 岡田 信親 医師

数あるワクチンの中、がん予防に役立つワクチンが2種類あります。それはB型肝炎ワクチンとヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン(子宮頸がんワクチン)です。B型肝炎にかかると肝がん、HPVに感染すると子宮頸がんのリスクが大きくなります。どちらも定期接種として無料で受けることができます。定期接種として受けられる年齢は決まっていますが、医学的にはその年齢以外でも受けられます。2つのワクチンの有効性、安全性は確認されており、世界中の多くの子どもが受けています。子どもたちをがんから守るために、このワクチンをぜひ受けましょう。


福嶋内科医院 福嶋 隆三 医師

『薬は毒?処方された薬をため込んでいませんか』

福嶋内科医院 福嶋 隆三 医師

「血圧やコレステロールを薬で下げるのは体に悪いと聞きました」「副作用が怖いのでトクホを使っています」-。
さまざまな情報が氾濫する中、私たちは、患者さんのお話や診察、検査などから、長期に服薬することで健康に有用な薬を処方し、不用となった薬は中止もしています。血圧や悪玉コレステロールは、生まれつき低い方や服薬などによって低く保たれた方ほど、健康寿命を保てることが報告されています。処方薬は基本的にはん全であり、いたずらに副作用にとらわれることなく、長期間の服薬が健康に役立つことを、もっと知っていただければと思います。


横手興生病院 小泉 健太郎 医師

『夏休みに崩れた睡眠リズムの整え方』

横手興生病院 小泉 健太郎 医師

夏休みが終わったものの、その間に毎日夜更かしをしてしまい、今もその睡眠リズムが続いて夜に寝付けない、朝に起きられない方もいると思います(医学的には睡眠相の後退といいます)。そこで睡眠リズムを再び整える生活のポイントをお伝えします。
①休日も含めて一定時刻に起床する(大変ですが大切です)
②朝起きたらカーテンを開けて光を浴びる
③朝食を摂る
④午前中に外出をする
⑤就寝前のテレビ・パソコン・スマホを避ける
これらの工夫で元の生活リズムに戻していきましょう。


横手興生病院 奥野 翔 医師

『睡眠衛生について』

横手興生病院 奥野 翔 医師

不眠の症状でお悩みの方は多いかと思います。今回は睡眠衛生に関してお話しします。
規則正しい生活が良い睡眠をもたらすと言われています。朝日を浴びて起床し、1日3食の規則正しい食事を摂り、夜は暗く静かな場所で眠るのが理想的です。そのためには、夜間にお茶やコーヒーなどのカフェインが含まれる飲料を飲まない、寝る前のアルコール摂取を控える、寝る前のスマホの使用を控えるといった、ちょっとした工夫が必要です。簡単なようで難しいことですが、これらの生活習慣に思い当たる節がある方は、少しでも見直してみてはいかがでしょうか。


横手興生病院 川口 智也 医師

『夏場の睡眠(エアコン)について』

横手興生病院 川口 智也 医師

これから暑い時期を迎えます。睡眠は脳と体を休めるために必要不可欠なものですが、夏場は睡眠の質が落ちやすい時期でもあります。エアコンを睡眠時に利用する方も多いと思いますが、暑すぎても寒すぎても悪影響となります。一般的に夜間の睡眠時、設定温度は27~28℃が望ましいとされていますが、その温度では寝付けない方もいると思います。人間は体温が下がると眠くなる特性があるため、最初は部屋を少し冷やし、部屋に入る際に温度を27~28℃に再設定すると翌日に倦怠感が生じず、体に合う場合が多いです。エアコンを上手に使いながら暑い夏を乗り切りましょう。


市立大森病院 小野 剛 医師

『人生会議』

市立大森病院 小野 剛 医師

高齢化が進み、多くの方が亡くなる時代になりました。日本人の死亡率は100%です。誰にでも最期は来ます。人生の最終段階に望む医療やケアについて前もって考え、家族や医療者と繰り返し話し合い共有する取り組みが『人生会議』です。最期はどこでどのように過ごしたいか、延命治療は受けたいかなど、もしものときのために、元気なうちに意思表示しておくことは大切なことです。
もちろん一度決めても考えが変わったときに変更することはできます。『生き方』と『逝き方』を考えてみましょう。皆さんも、軽い気持ちで少しずつ『人生会議』してみませんか。


市立大森病院 小野 剛 医師

『健康寿命を伸ばそう』

市立大森病院 小野 剛 医師

2017年の日本人の『平均寿命』は女性87.3歳、男性81.1歳で、介護などを必要とせず日常生活を過ごせる『健康寿命』は女性74.8歳、男性72.1歳です。平均寿命と健康寿命の差は、介護などが必要となる期間であり、女性で12.5年、男性で9.0年です。健康寿命を伸ばすためには生活習慣病の予防が大切であり、そのためには食生活・運動・禁煙など、生活習慣の改善と健診を受診することが重要です。健診結果で異常値が出た場合は、かかりつけ医にご相談ください。生活習慣病を予防して健康寿命の延伸につなげましょう。『人生100年時代』、健康で長生きを目指しませんか。


市立大森病院 小野 剛 医師

『アルコール性肝障害』

市立大森病院 小野 剛 医師

春になると、歓迎会や花見などでお酒を飲む機会が増えます。『酒は百薬の長』とは言いますが、過度な飲酒は肝障害の原因になり、脂肪肝から肝炎、肝線維症、肝硬変に進行し肝臓がんに至ることもあります。症状は倦怠感や食欲不振に始まり、進行すると黄疸や腹水などが出現します。日本酒換算(ビール500ml=日本酒1合)で3合、5年以上の飲酒歴があり健診などで肝機能(AST・ALT・γGTP)異常がある方は、アルコール性肝障害の可能性があります。治療の基本は『禁酒』です。 アルコールは、楽しく適度に飲むことをお勧めします。この春、まずは『節酒』を心掛けませんか。


スギ眼科クリニック 杉 恵子 医師

『ブルーライトによる目への影響』

スギ眼科クリニック 杉 恵子 医師

ブルーライトという言葉を耳にしたことはありませんか? 自然光にも含まれる青い光成分のことです。朝に太陽光から浴びることで、体のリズムを整える効果もあります。パソコンや携帯画面などで、近い距離から長時間にわたり強く浴びると、眼精疲労や網膜ダメージなど目の障害を引き起こすだけでなく、不眠症など不調を来す可能性もあります。
ブルーライトカット製品やサプリメントの使用も良い方法ですが、寝る前の使用を避けるなど、生活の工夫もお勧めします。


あさのクリニック 浅野 晴彦 医師

『プラセンタ?』

あさのクリニック 浅野 晴彦 医師

プラセンタ療法をご存知ですか? 「プラセンタ」とは「胎盤」という意味で、子宮内で臍帯を経由して母体と胎児とをつないでいる臓器のことです。3千年前から、その神秘性故に、体に有益なものとして治療に使われてきました。現在ではサプリメントや化粧品として多く使用されています。肝機能の改善、関節痛の緩和、更年期症状の軽減などでその効果が期待され、臨床研究が続けられています。必ずしも全ての方に有効とは限らず、まだ確立されてはいませんが、その効果には驚くことがあります。詳しくはかかりつけ医にご相談ください。


八木橋医院 塚本 茂樹 医師

『痔予防のための七箇条』

八木橋医院 塚本 茂樹 医師

①毎日お風呂に入るべし。
②お尻をきれいにしておくべし。
③便秘・下痢に注意すべし。
④トイレで強くいきむことなかれ。
⑤腰を冷やすべからず。
⑥座ったまま、立ったままを避け適度に体操すべし。
⑦アルコールと辛いものには注意すべし。
寒くなってきました。清潔を保ち、血行をよくして、刺激物を飲み食いしないようにすれば、痔の悪化予防につながります。痔主の皆さんのご武運をお祈りいたします(^_^)/


朝日ヶ丘レディースクリニック 樋口 譲治 医師

『生理に関する悩み』

朝日ヶ丘レディースクリニック 樋口 譲治 医師

生理痛がつらい、生理の量が多くて大変、受験や試合といった大事なイベントに生理が当たりそう、生理前になると体調や精神状態が悪くなる。生理に関して悩みを抱えている女性は多いです。
そんなときに、ホルモン剤(低用量ピル)がとても有用です。ホルモン剤に対して、怖いイメージを持つ人も少なからずいると思います。現在、使用されているピルは、ホルモンの含有量がとても低く抑えられていますので安全に使用できます。太るようなこともありません。一人で悩まずに、生理に関する悩みを持つ方は、ぜひ産婦人科に相談に来てください。


細谷内科医院 細谷 拓真 医師

『血圧の季節変動について』

細谷内科医院 細谷 拓真 医師

今年の夏はとても暑かったですね。皆さんの血圧はいかがだったでしょうか? 血圧には季節変動があり、夏は血圧が下がります。その原因は『汗』と『血管拡張』です。多汗により、水分と塩分が失われ、気温の上昇により血管が拡張するため血圧が下がるのです。高血圧治療薬として利尿剤を投与されている方は、夏の暑さで熱中症になりやすいと考えられています。毎朝、朝食前に血圧を測定し、いつもより血圧が極端に低い場合には自分だけで判断せず、水分・塩分の補給、利尿剤の一時的な減量・中止が必要かをかかりつけ医に相談しましょう。


山田眼科医院 山田 翼 医師

『ウイルス性結膜炎がはやっています』

山田眼科医院 山田 翼 医師

ウイルス性結膜炎とは一般的に『はやり目』と呼ばれるもので、症状は充血・目やに・流涙・目痛などです。お正月やお盆など、人の行き来が増える時期に多くなります。今年はゴールデンウイークの後から全国的に増えており、市内でも感染が続いています。今のところウイルス自体に効く薬はなく、炎症を抑える目薬を使用しますが、治まるまでには時間がかかります。
 普段からできるだけ目に触らないことが予防する上で重要です。目薬やコンタクトレンズなどで目に触る場合には、前後に手洗いをしっかりするように心掛けましょう。


あべ内科クリニック 阿部 妹子 医師

『ありがとう炭酸水!』

あべ内科クリニック 阿部 妹子 医師

昨年の冬、ポンジュースにはまってしまいました。懐かしさにボトルを手に取ったところから始まり、朝食に♪おやつに♪と1日2~3本ずつ楽しんでいました。気付いたら一冬に2キロ増、お腹回りが3センチも増えてしまった私。買わない、喉が渇いた時は水やお茶を選ぶなどと診察室では紹介していますが、欲求にとりつかれるとそれすらも難しいものですね。結局私は、今はやりのフレーバー付き炭酸水の助けを借り、やっとの思いで先日卒業しました。ありがとう炭酸水!さすがにその間、恐ろしくて血糖値は測れませんでした。


平鹿総合病院 整形外科 小林 志 医師

『高齢者こそ筋トレを』

平鹿総合病院 整形外科 小林 志 医師

高齢の方が転倒した場合、脚の付け根や背骨の骨折が起こりえます。骨折した場合、時間の経過とともに骨は癒合することが多いですが、ほとんどの方の身体機能は低下してしまいます。つまり、もともと普通に歩いていた方でも歩けなくなったり、寝たきりになったりします。
近年、転倒を予防するための一つとして、筋力トレーニングが期待されています。開眼片足立ちで30秒間保持ができない場合は、転倒の要因になりうるとされています。手軽にできる片足立ちで確認し、筋トレを始めてみるのはいかがでしょうか。


平鹿総合病院 循環器内科 伏見 悦子 医師

『アルコールVS心臓:飲み過ぎ注意!』

平鹿総合病院 循環器内科 伏見 悦子 医師

酒どころ秋田ですから、本当にお酒はおいしいですね。健康な人にとって1合程度は心不全の発症を低下させるようですが、飲み過ぎは心臓にもよくありません。アルコール性心筋症といって、過度のアルコール摂取により、心筋細胞内のミトコンドリアでの代謝に必要なビタミンB1欠乏が起こりやすくなって、エネルギー産生効率が低下し、ひどくなると心不全に陥ります。また、交感神経が過緊張になり、動悸・不整脈・呼吸困難の原因にもなります。そのため、夜に飲みすぎて翌朝に不整脈で病院を受診される方が多いのです。皆さん、くれぐれもお気を付けあれ(私もです)。


平鹿総合病院 耳鼻咽喉科 齊藤 隆志 医師

『スギ花粉症について』

平鹿総合病院 耳鼻咽喉科 齊藤 隆志 医師

毎年、春になるとスギ花粉症に苦労されている方は多いと思います。対策としては、毎朝、テレビやインターネットで花粉の飛散情報を確認し、飛散量の多い日はできるだけ外出を控えるようにしましょう。また、外出する際は帽子・メガネ・マスクなどを着用し、帰宅時には玄関に入る前に帽子や衣服をきちんと払って、室内に花粉を持ち込まないように心掛けてください。体についた花粉は帰宅後に洗顔、手洗い、うがいで洗い流しましょう。症状がひどい方は近くの耳鼻咽喉科を受診して、適切なお薬を処方してもらうことをお勧めします。


平鹿総合病院 循環器内科 高橋 俊明 医師

『“自覚的”ストレスと病気』

平鹿総合病院 循環器内科 高橋 俊明 医師

横手市も調査対象地域になっている多目的コホート研究から、最近『自覚的ストレスとがん罹患との関係について』という発表がありました。自覚的ストレスレベルが高いとがんリスクが上昇する傾向があったそうです。また、生活を楽しんでいる意識が高い人ほど循環器疾患が減る(ただし男性のみ)ということも以前に示されています。これらはあくまで?自覚的"な指標なので、同じストレス源でも対処の仕方や心身への影響は人それぞれで男女差もあるようです。対ストレス行動のレパートリーの広さ、相談相手・頼りになる同僚などストレス対策資源の多さとの関連が考えられています。


市立横手病院 院長 丹羽 誠 医師

『女性の11人に1人がかかる病気が『乳がん』です』

市立横手病院 院長 丹羽 誠 医師

乳がんの特徴は、初めは『痛くない』、そして自分で『シコリ』に気付くことができること。痛くないからと言ってシコリに気付きながら放置するのは、もったいない。シコリの多くは良性ですから、ぜひ診察を受けて安心することです。乳がんであれば全てを失うのではとご心配ですか? 今までの生活や仕事を続けながら治療を受けることができます。小さいほど治りやすいもので、全体の8割の方が治癒しています。シコリに気付けば受診を、シコリが無くても40歳以上であれば2年ごとの検診を強くお勧めします。


市立横手病院 循環器科 和泉 千香子 医師

『寒い日のお風呂の入り方』

市立横手病院 循環器科 和泉 千香子 医師

寒い季節になりました。お風呂でゆっくり温まると気持ちがいいですが、寒い日のお風呂の入り方には注意が必要です。寒い脱衣所で裸になると血圧が上がり、お湯に入って温まると今度は血圧が下がります。この変動でお風呂の中で倒れたり、心筋梗塞・脳梗塞などの病気につながる事もあります。予防するには『脱衣所を暖めておく』『湯船のふたを開けておく、またはシャワーでお湯を入れるなど浴室も暖めておく』『気温の高い日没前までに入る』『飲酒後や食事の直後には入らない』などが有効といわれています。お風呂の入り方に気を付けて、寒い冬も元気にお過ごしください。


市立横手病院 消化器内科 藤盛 修成 医師

『医師が健康のために摂取している食品は?』

市立横手病院 消化器内科 藤盛 修成 医師

あるアンケートによれば、医師2,561人が健康のために積極的に摂るよう心掛けている食材1位は『豆腐』(61.2%)で、これに次いで『コーヒー』(60.6%)、『青魚』(59.9%)、『納豆』(53.9%)、『ヨーグルト』(50.4%)だったそうです。コーヒーは、大腸がんや肝臓がんをはじめとする『がんの予防効果』を期待する声が最も多く、ヨーグルトは『腸内細菌叢の改善』や『整腸作用』『免疫力向上』『アレルギー改善』などの効果を挙げる人が多かったそうです。“医者の不養生”対策ですかね。
かくいう私もヨーグルトとコーヒーは、毎日摂取しています。ご参考までに。


高橋耳鼻咽喉科眼科クリニック 高橋 辰 医師

『耳を使って毎日を楽しく過ごしましょう!』

高橋耳鼻咽喉科眼科クリニック 高橋 辰 医師

音を受け取る耳のアンテナ細胞は1万個もあります。この細胞は自分では再生できないため、年齢とともに徐々に減少し、75歳以上のほとんどの方に『難聴』があると言われています。そして、もっと大切な事があります。周りのいろいろな音が聞こえなければ、それを受けとる脳は、物事を考えて、『うれしい』『悲しい』などと感じることが少なくなってしまいます。音で脳を刺激して活性化することは、認知症の予防にもなると言われています。75歳を過ぎたら検査を受けて補聴器などで対策を立て、いろいろな音で脳を刺激して毎日を元気に楽しく過ごしましょう!


阿部耳鼻咽喉科医院 阿部 隆 医師

『そのイビキ大丈夫ですか?』

阿部耳鼻咽喉科医院 阿部 隆 医師

鼻づまりがひどいときやとても疲れているときには、どんな人でも程度の差はあれイビキをかくものです。心配なのは仰向けに寝ると常にひどいイビキをかく人。なぜなら、そのような人は睡眠時無呼吸を伴っていることが多いからです。イビキがひどく、寝起き時の頭重感・倦怠感や日中の仕事時・運転時の眠気がある人は、まず自宅で行える睡眠時無呼吸の簡便検査を受けましょう。重症例には、精密検査で確認後、経鼻呼吸補助(マスク)治療を行います。耳鼻科的手術・歯科的治療が有効な場合もあります。最大原因である“肥満”対策(特に食生活の改善)がとても重要です。


すずき皮膚科クリニック 鈴木 長男 医師

『日常生活改善で病気に対処』

すずき皮膚科クリニック 鈴木 長男 医師

痩せたいけど痩せられず、肥満で悩む人は多い。肥満指数(BMI)が30以上の高い人の場合、最も適切な体重(BMIで男性は23~27、女性は19~25)の人に比べ、男女とも死亡率がほぼ2倍高くなるという。尋常性乾癬という頻度の高い、増えている皮膚病がある。この皮膚病も肥満の人がかかりやすく、元来かかっている人は悪化の原因でもある。そして、高血圧や糖尿病、脳梗塞や狭心症などの血管障害の頻度も明らかに高く、肥満対策が大事だ。運動や食事療法をストレス無く、健康的に実施したいもので、その成功者のアドバイスは参考になる。


細谷内科医院 細谷 知樹 医師

『ただいま横手』

細谷内科医院 細谷 知樹 医師

高校卒業後横手を離れ18年、昨年4月からふるさとに戻ってきました。横手での生活を始めて1年が経ちます。いろいろな商業施設が増え、町は活性化しているように思えますが、以前よりどこか寂しいなあと感じています。医療業界も同様、高度な治療法や薬、検査法が日々進化していますが、どこか寂しい感じがありませんか? さまざまな情報が飛び交う世の中です。医師任せの治療ではなく、かかりつけの先生と一緒にあなたへの最適な医療を考えていきましょう。そして、健康で楽しい生活を送れますように。


山田眼科医院 山田 桂 医師

『カビにご注意! 梅雨時の病気予防』

山田眼科医院 山田 桂 医師

カビや細菌などの病原体には湿度も温度も好適な梅雨時、特に洗面所は要注意です。コンタクトレンズの保管容器などを置いておくと知らない間に病原体が増え、レンズに付いて目に重い病気を起こし、後遺症を残すこともあります。対策は、毎日洗い、水回りから離して完全に乾燥させること。容器は2つ用意し、レンズを使わない日も毎日洗い、交互に使います。もちろんレンズのこすり洗いも忘れずに。少しでも症状があれば、レンズを外して専門医の診察・治療を受けてください。
食中毒の対策と同じ『つけない』『増やさない』『やっつける』がポイントです。


ゆあさ整形外科クリニック 湯浅 勝則 医師

『運動のすすめ』

ゆあさ整形外科クリニック 湯浅 勝則 医師

昨年から学校運動器検診が始まりました。子供達の脊椎や四肢が健やかに発育しているかチェックするためです。これにより成長期特有の疾患を早期に発見できることが期待されます。ご家庭には『運動器保健調査票』が配布されますが、おうちの方もぜひ一緒にやってみて下さい。体の硬い私は、体前屈で惨憺たる結果でした。運動器は子供だけでなく、大人にとっても大切な器官です。
適度な運動はロコモ、メタボ、骨粗鬆症の予防になり、健康寿命を延ばします。最近、スポーツから遠ざかっているあなた、週1回30分の運動から始めてみませんか。 


いそべレディスクリニック 磯部 京悦 医師

『子宮頸がん予防ワクチンについて』

いそべレディスクリニック 磯部 京悦 医師

あのことは何だったのだろう?とふと振り返る出来事ってありませんか。私の場合、子宮頸がんワクチンをめぐる経緯がそれです。過去に毎日のようにワクチンを打っていたのに、このころはせいぜい年に1~2人。原因不明の副作用のため、厚生労働省から『積極的な接種勧奨はしない』との通達があったためです。ですが『ワクチン接種した人は明らかに異型上皮(異常)となる人が少ない』という県内のデータが発表されました。つまり、ワクチンは効果があったのです。現在でも子宮頸がんワクチンは公費で接種可能です。希望される方は近隣の医療機関にご相談ください。


湊クリニック 湊 浩一郎 医師

『あがり症』

湊クリニック 湊 浩一郎 医師

人から注目される場面で、『赤面する、心臓がドキドキする、汗をかく、手足が震えてしまう、うまく言葉が出ない』『以前、恥ずかしい思いをしたため、朝礼の当番や内輪の発表会がつらい、避けたい』など、周囲に言えず、自分の性格のためだと悩んでいる方は少なくありません。
いわゆる、あがり症(社交不安障害ともいいます)の方です。このような場合、心理療法と薬物療法を組み合わせた治療が有効です。薬がよく効いて、「長い間の苦しみが無くなった」と感謝されることもあります。このメッセージがひそかに悩む方々に届くよう期待します。


西成医院 西成 忍 医師

『在宅医療と自宅での看取り』

西成医院 西成 忍 医師

住み慣れた自宅で最期を迎えたいという希望が増えています。
横手市医師会では往診などの在宅医療に力を入れており、市内には在宅医療に対応している医療機関がたくさんあります。
在宅診療では検査や治療に限界はありますが、訪問看護や介護サービスなどの多職種連携を利用することで、安心して自宅での看取りが可能です。
『重い病気で医療機関に通えない状態になったら?』あるいは『歩けなくなって今までの医療機関に通えなくなった場合はどうしよう?』こんな時は迷わずに医療機関や地域包括支援センターにご相談ください。


市立横手病院 小児科 小松 明 医師

『感染症がやってきた』

市立横手病院 小児科 小松 明 医師

本格的な冬を前に、種々の感染症が流行しています。 1歳児を中心にRSウイルスやHMV(ヒトメタニューモウイルス)による入院ラッシュ、また、インフルエンザA型で朝倉小学校が、B型で皆瀬小学校が学級閉鎖されました。
稲川中学校に端を発したマイコプラズマ感染症もまだ終息しておらず、十文字や増田方面にも飛び火している状態です。今後の胃腸炎の発生状況も気になるところです。
診察する側としては、少なくとも感染しないように、マスク装着、手洗い・うがいは継続したいところです。御自愛ください。


髙橋医院 髙橋 和彦 医師

『果糖の話』

髙橋医院 髙橋 和彦 医師

果糖は果物に多く含まれている糖の一種ですが、最近は異性化糖・ブドウ糖果糖液・果糖ブドウ糖液などと表示され、お菓子や炭酸飲料のほかお鍋のスープの素、納豆のタレ、みりん風調味料、ヨーグルトなどさまざまな製品に使われています。
この果糖の取り過ぎが、高中性脂肪血症・高尿酸血症・高血圧・肥満(肝障害)の原因になるほか、AGEs(終末糖化物)を作り出し老化を促進することが分かってきました。
果物を適量食べる程度なら問題はありませんが、知らずに果糖を取り過ぎているかもしれません。商品を購入する際は十分注意しましょう。


ツインクリニック内科・整形外科 齊藤 公基 医師

『麻疹(はしか)流行』

ツインクリニック内科・整形外科 齊藤 公基 医師

国内で麻疹の集団発生がみられており、今年の累積患者数はすでに去年の3倍を超えています。麻疹は感染力が強く、同じ空間にいるだけで感染してしまいます。
予防方法はワクチン接種です。保護者の方は、お子様の接種状況を母子手帳でご確認下さい。1期(1歳時)、2期(年長児)の接種が完了していないお子様は、早めに接種を受けて下さい。20歳~39歳の方々にも感染者が多くみられていますので、ご自身の接種歴をご確認下さい。
接種歴が不明なときは医療機関での抗体検査(血液検査)をお勧めします。


曽根医院 曽根 純之 医師

『農作業事故に注意』

曽根医院 曽根 純之 医師

農業就業人口がここ40年で800万人から260万人に減少しているにもかかわらず、農作業死亡事故は年間約400件と横ばいで推移しています。原因の一つは農業人口の高齢化です。また、事故原因の6割が農業機械での作業中で、そのうち乗用トラクターが最も多かったです。機械の進歩に人間(特に高齢者)がついていってないのが一番なのでしょうか。診察中に高齢者の方に「少しずつ仕事量を減らしては」と問い掛けますが、多くは「俺がやらねば誰がやる」と言われます。実りの秋です。機械と自分の能力に注意して、事故なくたくさん収穫してほしいものです。


井田内科胃腸科医院 井田 隆夫 医師

『ツツガ虫病』

井田内科胃腸科医院 井田 隆夫 医師

新緑と晩秋の頃に多く発症する『ツツガ虫病』は、夏の花火大会の時期にも発症することがあり注意が必要です。『ツツガ虫病』は病原体(リケッチア)を有するダニの一種ツツガムシに刺されて発症します。主な症状は(1)38℃以上の発熱(2)赤褐色の発疹(3)刺し口が約1センチのカサブタで脇の下や陰部等が多い。早期に治療をすれば軽症で治癒しますが、治療が遅れると死に至ることもあります。治療は特効薬ミノサイクリンを使用します。河川敷に出かけるときには長袖長ズボンを着用し、帰宅後すぐに衣類を脱ぎ入浴すること。花火大会、お気を付け下さい。


渡部医院 渡部 伸 医師

『専門家に弟子入り!?』

渡部医院 渡部 伸 医師

職業上、さまざまな場所が痛む患者さんの診療をしています。農繁期に入ると、腰痛や膝痛の患者さんが非常に多くなりますが、『苗箱を洗う』『マルチを貼る』等が、体の何の負担になるかが分からなかったです。10年前、高校時代の友人のもとに毎週遊びに行って農作業の見学をしているうちに、いつの間にか作業着や地下足袋をそろえ、耕運機操作から出荷の袋詰めまでいろいろなことを教えてもらいました。今は勉強のつもりが、次にできることにワクワクしています。


スギ眼科クリニック 杉 紀人 医師

『白内障予防にサングラス』

スギ眼科クリニック 杉 紀人 医師

白内障は目の老化と諦めていませんか?白内障の主な原因は老化以外にも紫外線が重要ですが、自分でも簡単に気を付けることができます。それは、UVカットのサングラスをかけることです。色に関係なくUVカット加工がされているものを選びまし ょう。天気が良い日の除雪時にもとても有効です。まだ、白内障なんて気にする年ではないと言って油断していると、高齢になったときに差が出てくるかもしれません。
紫外線だけが原因ではないですが、出来る範囲の予防をしておくと安心ですね。


ツインクリニック内科・整形外科 齊藤 公基 医師

『さあ、山登りのシーズンが始まりました』

ツインクリニック内科・整形外科 齊藤 公基 医師

先日、横手山岳協会主催の『第22回山の写真展』(於:Y2ぷらざ)を見てきました。
素晴らしい景色や皆様の笑顔に心が洗われました。
登山は有酸素運動により基礎代謝を高めて疲れにくい体を作ってくれますし、景色や自然からのさまざまな音、草木の匂いは体に癒やしを与えてくれます。
良いこと尽くしの登山ですが、普段の生活よりも多くの運動量が必要です。
狭心症や糖尿病などの持病をお持ちの方は、お薬手帳を携行し、そのことをリーダーさんに一言伝えておくと安心でしょう。


針生皮膚科内科医院 福嶋 孝子 医師

『小中高校で運動器健診が始まります』

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①片足で立つ②腕を垂直に上げる③しゃがむ④前屈するなどの基本動作が1つでもできない子どもたちは4割強に上り、体のバランスや柔軟性、反射神経の低下は、けがや故障を誘発します。
近年、身体活動・運動の不足による体力・運動機能が低下する子と、逆に運動のし過ぎによるスポーツ障害をきたす子と二極化現象をきたしているといわれています。
運動器検診は、運動機能障害やスポーツ障害を早く見つけ、適切な指導・教育・治療を施し、心身ともに健全な成長・発達に結びつけることにあります。
ご家庭でお子さんの状態を観察してみてください。


熊谷医院 熊谷 理夫 医師

『足が弱ったと思う最近の私の心がけ』

熊谷医院 熊谷 理夫 医師

私の仕事中の歩行距離などたかが知れている。日頃の運動不足は明らかだ。
いわんや冬をや。そこで、下肢筋力アップのためスクワットを始めた。
まず、足を肩幅に開き、背すじをしっかりと伸ばして立つ。そのまま腕を前に伸ばす。
そして、太ももと床が平行に近くなるまで腰を下ろし、戻る。
椅子に腰掛けるように、臀部を後ろに突き出す姿勢をとることがポイント(写真参照)。
高齢者であれば5~10回を3セット、頻度は1日置きが目安。不精な人にお勧め。


小田嶋まさる内科 小田嶋 傑 医師

『お酒はほどほどに~適量を守ってストレス解消~』

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私の健康法は『ストレスをためない』と称しての晩酌です。
仕事の後の夕食時、適量の飲酒によってストレス解消だけでなく、食事をおいしく食べることができます。 「今日は何を飲もうかな」と毎日楽しみにするほど自分の生活になくてはならないものですが、飲み過ぎは禁物です。
皆さんの中には、ついついお酒が進みすぎてしまう方もいるかと思います。 しかし、過度の飲酒は二日酔いになったり、脂肪肝などの肝機能異常、高脂血症、糖尿病、高血圧などの病気の原因ともなりますし、持病を悪化させることもあります。
くれぐれも適量に楽しみ、お酒に飲まれることのないようにしましょう。
※1日のアルコール適量の目安:酒1~2単位まで。女性は少なめに。(1単位:ビール1本/日本酒1合/ワイン3分の1本/ウイスキーシングル2杯)


条里コスモス眼科 高橋 佳奈 医師

『私の健康法 ~水分補給で心地よい目覚め~』

条理コスモス眼科 高橋 佳奈医師

夜間や明け方、目が覚めてもまぶたが重苦しくて目が開けられないというような経験はありませんか。
考えられる原因は一つではありませんが、最も多いのは『ドライアイ』です。
誰でも夜間は涙の分泌量が減少する上、冬場は部屋の湿度も低くなりがちです。そのため、寝起き直後の目は、口や鼻と同様にとても乾燥しています。
私は毎朝、まず枕元においたドライアイの目薬を点眼し、目が開いたらキッチンへ行って、コップ一杯の水を飲みます。
どちらも体に染み込む水分が、心地よい目覚めをもたらしてくれます。 皆さんもいかがですか。


高橋耳鼻咽喉科眼科クリニック 高橋 辰 医師

『私の健康法 ~良い眠りの3か条~』

高橋耳鼻咽喉科眼科クリニック 高橋 辰 医師

本格的な冬がやってきます。私たちの体には、気温や日照時間の変化に合わせて体調を整える力があります。
しかし、季節の変わり目には、こうした体内の調節時計が不調になり、病気にかかりやすくなるといわれています。
私が健康管理で特に気をつけていることは『睡眠』です。
睡眠は体内の調節時計のねじ回しのようなもので、疲労などで狂ってしまった針を戻してくれます。
私の良い眠りの3か条は、『寝る前の入浴と明るすぎない照明』、『同じ時刻に寝て起きる』、
『朝食をとる』です。眠りのスタイルは人それぞれ。あなたの良眠のコツ、探してみてください。


伊藤小児科・内科医院 伊藤忠彦医師 

『インフルエンザワクチンの接種料金値上げについて』

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今シーズンのインフルエンザワクチンは、従来の3価から4価(A型・B型ともに2種)に変わりました。
今まで効果がなかった1種類のB型にも有効となります。近年、A型に加え、B型2種の混合感染が流行しており、WHOも4価を推奨しているためです。
これに伴い、ワクチン製造のコスト増のため、接種料金が値上げされました。4価になり、副反応が増えたという報告はありません。
ワクチン接種は発病予防だけでなく、特に高齢者や小児では肺炎・脳炎等の重症化防止に有用ですので、料金値上げについてご理解の上、流行前の接種をお願いいたします。