会長よりごあいさつ

横手市医師会長 西成 忍  

 平成23年3月11日、忘れる事が出来ない東日本大震災から既に3年余りが過ぎてしまいましたが、被災地の復興はまだまだです。加えて福島第一原発事故による放射能汚染の状況は未だに先の見えない状況になっており、唯一の被爆国である日本国民の不満は一向に収まる気配が見えません。日本医師会も国に対して正確な情報開示と早急な対策を確実に行うよう強く要望していますし、秋田県医師会の放射能プロジェクト委員会を通じて、私たちも市民に対する適切な情報提供を模索しています。

 震災被災地に対して秋田県医師会は、JMATと呼ばれる医療支援活動を行ってきましたが、今回の大震災は、医療崩壊の起こっていた地域での災害であり、現在もなお、住民に対する医療・福祉・介護の面でも大きな課題が残されています。私たち医師会も行政と連携しながら、復興に向けて今後も引き続き努力してまいります。

 一方で秋田県においても医療崩壊に密接に関係している医師不足、特に勤務医不足は同様で、この横手市でも、懸命な努力を続けている平鹿総合病院や市立横手病院、市立大森病院ですら例外ではありません。特に夜間・休日の救急医療現場での勤務医の疲弊は未だに大きな問題になっており、この現状が続けば更なる診療科の閉鎖など、地域医療に重大な危機をもたらす結果につながることが現実味を帯びてきています。

 横手市医師会会員の半数以上は病院勤務医ですし、非医師会員も含めると、2/3以上が病院勤務医になります。地域医療を担う上では開業医も病院勤務医にも差はありませんし、この横手市では病院と診療所の連携はよく保たれています。しかし近年の救急医療の現場、特に勤務医の疲弊は市民の皆さんが考えている以上に大変です。横手市の休日医療体制は、病院の他に、輪番制での診療所と休日診療を行っている診療所で一次救急を行っております。横手市医師会では、平成18年12月の市内小児科医による日曜夜間小児救急(平鹿総合病院)から始めた、病院に対する開業医による応援体制(診療参加型病診連携)も行っており、現在は平鹿総合病院と市立横手病院に耳鼻科・眼科・整形外科を加えた休日の開業医による診療応援体制をとっております。

 同時に引続き横手市の協力を得ながら、「日中は混んでいるから」「別の用事のついでに」といったいわゆる「コンビニ受診」を防ぐための広報活動も継続していきます。

 ここ数年は市民の皆さんの協力もあって、必要以上の時間外受診は少なくなってきました。市広報にも記載してありますが、急病での救急受診を断っているわけではありません。必要な救急診療はこれまで同様行ってまいります。このホームページでは、特に子供の急病や予防接種についての情報をリンクさせていますので、どうぞご利用下さい。

 横手市医師会は予防接種についてもその重要性と安全性を皆さんに呼び掛けています。VPD(予防接種で防げる病気)は子供さんにとって大事なキーワードです。現在は多くのワクチンによって大事な命が救われています。しかし日本のワクチン行政は欧米に比べて20年遅れていると言われています。その大きな原因は保護者に努力義務のある定期接種(現在はジフテリア、百日咳、破傷風、麻疹、風疹、結核、ポリオ、日本脳炎、ヒブ(インフルエンザ菌b)、肺炎球菌、子宮頸がん)ではなく、多くのワクチンを保護者が接種するかどうかを選択できる任意接種(ロタ、おたふくかぜ、水ぼうそう、B型肝炎、インフルエンザなど)としていることや接種料金の無料化を行って来なかったことにあります。任意接種は「きっと必要性や有効性が低いのだろう」と思わせてしまいます。国では理由として任意接種の病気は軽い症状で済むものが多いとしていますが決してそうではありません。特にようやく定期接種化されたヒブは20%以上が死亡や重い後遺症が残ってしまいます。ロシアンルーレットのようなものです。ヒブや肺炎球菌ワクチンで死亡例が出ましたが、これは副作用ではなく副反応によるものでワクチンそのものの安全性は確立されています。日本に限らず例えば麻疹の場合、1,000人罹患すると一人は脳炎になると説明しても自分の子はそうならないと思うのに、ワクチン接種で100万人に一人重大事故があり得ると聞くと、そうなるかもしれないと思ってしまうのです。マスコミも重大事故は大々的に報道しますが、ワクチンで助かっている現状はほとんど報道しません。必要なのは「無過失補償・免責制度」で、疫学データの公表もして来なかった国が責任逃れしている時代ではありません。予防接種は国の危機管理対策の重要な施策です。生後間もない時期からの予防接種の重要性を理解してもらうためには、妊娠時期からの説明も不可欠です。ロタウイルス胃腸炎に対する経口生ワクチンも誕生しました。この胃腸炎は乳幼児の重症胃腸炎のうち最も頻度が高く、5歳までにほぼ100%の子供がかかると言われ、生後3カ月を過ぎてからの初感染時に重症化しやすく有効な薬剤もありません。ロタウイルスは感染力が強く、WHOは全ての地域でのワクチンの定期接種化を推奨しています。

 横手市医師会は横手市の行政に働きかけて、任意接種の接種料金補助拡大に向けても努力します。

 さて、横手市医師会は、平成25年4月1日から一般社団法人に移行しました。重点課題の一つに在宅医療連携の推進を掲げています。横手市医師会として行政と連携を保ちながら、多くの職種との連携を深め、在宅医療の充実にも全力を挙げて取り組んでいます。在宅緩和ケアを含む在宅医療体制を三病院と協力し、これからも市民の皆さんとともに地域医療を守るための努力を続けていきます。

 秋田県の平均寿命は男女とも全国平均を下回っていますが、健康寿命(日常的に制限のない期間)との差(不健康な期間)は特に男性の場合、全国平均よりも短くなっています。市民の皆さんの健康寿命をもっと延ばすためにも、介護予防や疾病の予防にさらなる努力を続けたいと思います。

平成26年8月

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お問い合わせ
横手市医師会事務局
〒013-0055  横手市朝日が丘2丁目513
有限会社 スケット 内
TEL:0182-33-6911 FAX:0182-36-7150
担当:伊藤



横手市医師会役員


定款検討委員会

主担当・・・高橋 晶、副担当・・・西成 忍、曽根純之、会計財務担当、事務局

安全管理対策部門

1)主担任・・・西成 忍

2)感染症等機器管理対策 主担当・・・齊藤公基、副担当・・・藤盛修成、高橋俊明

救急・災害医療部

主担当・・・高橋俊明、副担当・・・小野 剛、藤盛修成

病診連携・勤務医部門

主担当・・・高橋俊明、副担当・・・曽根純之、藤盛修成
診療参加型病身連携副担当・・・高橋 晶、熊谷理夫

僻地医療・休日当番医制

僻地医療担当・・・高橋 晶、休日当番医担当・・・熊谷理夫

在宅医療連携部門

主担当・・・小野 剛、副担当・・・曽根純之、高橋和彦、小田島傑

学術部門

主担当・・・山田 桂、副担当・・・熊谷理夫、齊藤公基

保険医療・介護保険部門

1)保険医療 主担任・・・小野 剛 副担当・・・藤盛修成

2)介護保険 主担当・・・高橋 晶、副担当・・・小田島傑

乳幼児小児・学校保健部門

1)乳幼児小児部門 主担任・・・伊藤忠彦 副担当・・・藤盛修成

2)学校保健部門 主担当・・・福嶋孝子、副担当・・・伊藤忠彦、高橋 辰

成老人保健部門

主担当・・・小田島傑、副担当・・・熊谷理夫、藤盛修成

母子保健・母体保護部門

主担当・・・磯部京悦

産業保健部門

主担当・・・高橋 晶、副担当・・・高橋和彦

会員福祉・医療関係者部門

1)グループ保険

2)医療関係者

3)会員福祉

4)医療美術展等の県医師会行事に協力する
主担当・・・山田 桂、副担当・・・曽根純之

広報・会報部門

1)広報部門

2)会報部門

3)横手市医師会ホームページの充実

4)情報網を利用した会員意見交流
主担当・・・高橋 辰、副担当・・・山田 桂、西成 忍、事務局

情報・地域医療システム部門

1)秋田診療情報共有化システム

2)レセプトオンライン請求への対応
主担当・・・曽根純之、副担当・・・西成 忍、事務局

医事法制部門

主担当・・・高橋正樹、副担当・・・西成 忍

会計・財務部門

主担当・・・高橋和彦、副担当・・・山田 桂

精神保健(うつ病・自殺予防対策等)部門

主担当・・・湊浩一郎、副担当・・・高橋正樹

その他(医政)

主担当・・・曽根純之、副担当・・・西成 忍、山田 桂