新型コロナウイルス感染症について


横手市医師会からのメッセージ

2021年1月28日 掲載

新型コロナ感染症の誹謗中傷に対する横手市医師会からのお願いです



2020年11月19日 掲載

11月16日より、熱や風邪症状のある場合の問合せ受診方法が変更になります。
直ぐに医療機関を受診せずに、まずは電話でご相談ください。
夜間休日も電話相談センター(コールセンター)で対応します。病院救急外来 を直接受診せずに、事前にコールセンターにご相談ください。
11月16日より、熱や風邪症状のある場合の問合せ受診方法が変更になります。直ぐに医療機関を受診せずに、まずは電話でご相談ください。夜間休日も電話相談センター(コールセンター)で対応します。病院救急外来 を直接受診せずに、事前にコールセンターにご相談ください。



2020年4月23日 掲載

感染は誰にでもおこりえます。自分は大丈夫とは思わずに。


新型コロナウイルス感染症は若い人でもかかります。大勢が集まる密集場所・間近で会話をする密集場面・換気の悪い密閉空間は避けましょう。
自分を守り、家族を守る行動が大切です。協力して感染拡大を抑えましょう。

もしあなたや家族に風邪症状がでたときどうするか。
もしもの時を想定しておきましょう。


新型コロナウイルス感染症は発熱・咳・全身のだるさ・においや味がわからない・お腹の調子が悪いなど様々な症状があります。症状だけでは診断はつきません。慌てずに不要な外出を控え職場や学校などには行かず自宅で安静を保ちましょう。症状がひどく熱が続くときはかかりつけ医などに電話で相談しましょう。
直接の受診は感染を拡大させる可能性がありますので控えてください。相談センターでも相談を受付けています。
電話で指示をもらってから行動しましょう。


秋田県民の皆様へ 秋田県医師会からのお願い

一般社団法人秋田県医師会 会長 小 玉 弘 之

県医師会からのメッセージです。 ご一読ください。

はじめに


新型コロナウイルス感染症が日本国内はもとより世界中で猛威を 振るっています。秋田県内でも感染者が増えてきています。学校も 休校となり、卒業式、入学式など人生の節目となる催しものも数多 く中止となっています。また、連日連夜の新たな感染拡大の報道で 人々の心は乱され、まさに不安やストレスの多い日々が続いていま す。しかし、この新型コロナウイルス感染症との戦いに打ち勝つた めには、全ての県民の皆様が「うつさない、うつらない」という強い意識の共有が必要です。
秋田県医師会は、県民の皆様と共に戦うことを誓い、また、正しい情報を共有し、長いウイルスとの戦いに勝利するために、このメッセージを出すことにしました。


PCR 検査について

PCR 検査について、県民の皆様に正しく理解していただくために、検査の内容について触れます。
新型コロナウイルス感染症の検査には、PCR 検査、ランプ法、抗体検査などがあります。今現在、新型コロナウイルス感染症の検査は、PCR 検査法で行われています。しかし新型コロナウイルス感染症に対するPCR 検査の感度は、おおよそ70%以下と言われており決して高くありません。感度とは「真の感染者に検査したとき、どれくら いが陽性になるか」というものです。10人の感染者がいたとして、少なくとも3人は見逃すことになります。つまり、陰性だから絶対に 大丈夫とはならないのです。一度濃厚接触者とされた方は、検査結果 が陰性でも 1か月程度は自分の健康状態をチェックする必要があります。このようなひとりひとりの取り組みが、感染を拡大させないためにとても大切です。
なぜ PCR検査が簡単にできないかとの質問が多くあります。検査 をするところ、検査をするかどうか判断するところなどの機能が、皆 様の要望に応えるように頑張ってはいるのですが、あまりにも多くの方々が感染に対して不安、心配から検査の必要の有無を判断するところに数多くの相談が来るために本来の業務ができていないのも 一つの原因だと思います。まずは、かかりつけの先生に電話で連絡を して相談することも一つの解決策であると思います。
また、PCR検査は医療従事者が感染する可能性もあるとても危険 を伴う検査であり、完全な感染予防策を講じることができる医療機関でのみ検査することになっています。
PCR 検査数をもっと増やせという意見もありますが、そのためには検査できる医療機関の数を増やす、公設の仮設診療所を設置する など患者数の増加に応じて検査体制を迅速に構築する必要があります。秋田県内では、一日100件のPCR検査ができる体制がすでにあ ります。
これらの、検査体制の充実に対しては、今後、秋田県医師会から秋田県に要望し実現すると考えています。


新型コロナウイルス感染症の医療体制

東京をはじめとする大都市を中心に感染拡大がみられ、一日100人を超える感染者が公表されています。これらの地域では、すでに医療崩壊の危機的状況といわれております。秋田県においても、今後、感染症が拡大してくると病院は新型コロナウイルス感染症患者の入院患者でいっぱいになり、一般診療を始め、がんや重症な患者さんの 治療に支障をきたすことになりかねません。このような状況を回避するためには、秋田県においても、最悪のシナリオに合わせて、一般 診療と新型コロナウイルス感染症の治療が並行的に可能となる医療 体制を今から整えておく必要があります。
例えば、神奈川県のように、重症者は救命救急センター等の高度医 療を提供できる医療機関で治療体制を確保する、中等症の患者さん には集中的に受け入れる「重点医療機関」を設定するなど、病床を確 実に確保することが必要と考えます。これらとともに、これまでは感 染症法で規定されているため、軽症や症状のない方も入院させていましたが、感染拡大がみられた時には、自宅や宿泊施設等での安静・療養をお願いすることが必要になると思われます。


医療機関や関係者への偏見や差別

さて、県内の新型コロナウイルスの発生に伴い、県内において感染した人やその家族、診療した医療機関や関係者に対する偏見・誹謗中 傷や根拠のない差別等が見られます。
今、医療機関の関係者はコロナ感染の恐怖の中で使命感を持って日々戦っています。もし、医療機関の職員が新型コロナウイルスに感染したら、一定期間休診に追い込まれるばかりではなく、職員をはじめその家族にも影響が及ぶことになります。医療関係者のお子さんが保育園の登園を拒否されたとの報告もあります。そうした差別や 偏見等が拡がることは、新型コロナウイルス感染症に対する人々の 不安を煽り、感染拡大防止の妨げにもなります。新型コロナウイルス 感染症に関連した誤った情報や不確かな情報に基づく不当な差別、いじめ等の人権侵害はあってはならないことです。
私たちは自分自身が「尊重されるべき存在」であることを忘れてし まい、知らず知らずのうちに自分自身や周りの人をぞんざいに扱ってしまうという悪循環が今まさに、私たちの社会で起きているよう に思います。県民の皆様におかれましては、誤った情報や不確かな情 報に惑わされて人権侵害につながることがないよう、国・地方公共団 体や医師会が発表する正しい情報に基づいて、人権に配慮した適切な行動をとっていただくと共に、このウイルス感染を必要以上に恐 れたりすることなく、ひとりひとりがお互いを思いやり、冷静に行動していただきますようお願い致します。いつ自分の身に降りかかってくるかわからないのがこの新型コロナウイルス感染です。今、私たち県民は、この事態を他人事ではなく自分事として考え、行動していかなければいけないと思います。なぜ楽しみにしていたイベントを中止しないといけないのか、なぜ手指衛生を徹底しないといけない のか、なぜ見えない他者を守らないといけないのか、ひとりひとりが 自分自身に問いかけ、そして、互いに話し合う努力が必要です。


おわりに

新型コロナウイルスの流行を抑え込むために発熱や咳嗽などの風邪症状がある人は、発症してから1週間は外出しないでください。ただし、症状が長引いている場合には、かかりつけ医など医療機関に電 話で相談してください。これは、学校休校よりも、イベント自粛よりも、何よりも大切なことです。もちろん、その風邪症状は新型コロナ ではないかもしれません。しかし、症状を認めたら、自分は新型コロ ナなんだと考えて、周囲に感染をさせないために外出を控えてください。新型コロナウイルスへの対策として集団発生を防止すること が重要です。そして集団発生が生じた場の共通点は、特に1.密閉空 間(換気の悪い密閉空間である)、2.密集場所(多くの人が密集して いる)、3.密接場面(互いに手を伸ばしたら届く距離での会話や発声 が行われる)という3つの条件が同時に重なる場では、感染を拡大さ せるリスクが高いと考えられています。3 つの密である密集、密閉、 密接を控えて頂くようにお願いいたします。そして、部屋をこまめに換気しましょう。換気が悪く、人が密に集まって過ごすような空間に 集団で集まることは集団発生の危険性が高くなるからです。
秋田県民の皆様が力を合わせ、支えあうことができれば、この流行 は必ず抑え込むことができます。完全に無くすことはできないかもしれませんが、必要な人が適切な医療を受けることができるレベル で制御することができます。どうか、この大切なメッセージを受けと め、正しく理解し、そして行動へと移してください。あなたの「大事 な家族」、「大切なひと」、そしてなにより大事な「ふるさと秋田」を守るため、皆で一緒に頑張っていきましょう。長い戦いになるかもし れませんが、新型コロナウイルスには必ず勝利することを信じて、「ワンフォーオール、オールフォーワン」の精神で国難を乗り越えましょう。